こんにちは!奄美産業活性化協議会スタッフです。

自然豊かな観光地として知られている奄美大島ですが、なんと旧石器時代からの史跡が残る歴史深い島でもあります。今回は奄美の歴史を探るために、「宇宿(うしゅく)貝塚史跡公園」の加茂川さんに公園内を案内して頂きました。

笠利町には、奄美本島で一番古い旧石器時代の喜子川(きしがわ)遺跡(25000年前)をはじめ、大小の先史時代の遺跡が数多く点在しています。特に、発達した珊瑚礁(リーフ)と豊かな砂丘が形成されている太平洋側には、多くの遺跡が確認されています。

ここ宇宿貝塚は、最北端笠利崎から赤尾木地峡までの東側海岸線約19kmのほぼ中間に位置しています。1933年(昭和8年)に京都大学三宅宗悦(そうえつ)博士によって発見されました。下層(縄文時代後期3000年前)、上層(弥生時代2500年前)、さらにグスク時代(平安時代12~13世紀)三つの時代が確認された複合遺跡です。

奄美群島が日本に復帰した翌年昭和29年から河口貞徳(さだのり)氏により、本格的な調査が始まり、その後、九学会はじめ多くの人々が幾度も調査に加わり、南島先史文化を探る上で重要な遺跡という事で、1986年(昭和61年10月7日)に奄美の遺跡では初めて、国指定文化財に指定されました。

主な出土品は、下層から有文土器、上層からは無文土器が出土しています。口縁部が全く異なる二種の土器は、それぞれ宇宿下層式土器、宇宿上層式土器と命名され、奄美の土器標識となっています。また、下層からは、石組み住居跡が二つ検出されました。全貌は明らかではありませんが、集団を構成して生活していたことが伺われます。

さらに、遺構として土拡墓が三つ検出され、人骨が四体出土しています。上層からは、母子の埋葬人骨、グスク時代の層からは、蔵骨器に納められた成人男性の火葬骨と、口の中に玉を入れた幼児骨が出土しました。幼児骨の側からはカムイヤキも出土しています。

その他、上下層からは、石器、チャート、黒曜石、市来式土器、面縄式土器、獣骨、魚骨、ガラス玉のネックレスなど、グスク時代の層からは、遺構では、掘立柱跡、V字構、出土遺物では、白磁、青磁、滑石、中国の銅銭などが出土しています。

もの言わぬ様々な産地の出土遺物から、海を苦ともせず縦横無尽に行き交う逞しい先史の人々の姿ガ浮かび上がってきませんか。奄美大島は、海に隔絶されたもの哀しい孤島ではありません。発達した珊瑚礁と豊かな砂丘、そして島の東西を流れる黒潮がもたらした豊かな命が息づく輝きの島なのです。

宇宿貝塚では歴史の息づかいを感じられるイベントを昨年の夏に実施されたそうですよ~。その名も「土器づくり&野焼き・石むし料理体験」!かなりの人気で多くのご家族で賑わったそうです。当時の生活を味わってみるのも素敵ですよね。宇宿貝塚では今後もこのようなイベントなどを取り入れていく予定との事。

皆さんも宇宿貝塚に来て、そんな先史の息づかいを感じてみませんか?

宇宿貝塚史跡公園の連絡先はこちら↓↓↓

鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿大籠2301

電話 0997-63-0054

開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)

休館日 月曜日・祝祭日の翌日・年末12/28~12/31・年始1/1~1/3

入館料    大人                     200円

              大学・高校生       100円

              小・中学生           50円

宇宿貝塚