みなさんは「みなおり」という織物をご存知でしょうか。
原材料は大島紬と同じ絹糸でありながら、大島紬とは異なる織り方で創られた織物です。
今回は奄美市名瀬真名津町に店舗を構える「奄美紬未来(写真左上)」の久保さん(写真右上)にお話を伺いました。
平成9年に商標登録された「みなおり」は、お母様である染川皆子さんが編み出した商品で、2本の踏み木からできている従来の織り機を4本の踏み木からなる織り機に改良し(写真左下)、多様な模様を表現できるよう考案されたものです。
縫い目がはっきりとして、多彩な折り目に仕上がるのが特徴で(写真右下)、織り上げられた反物のほとんどは洋装へと仕立て上げられます。
反物に触れさせて頂くと、柔らかく滑らかな触り心地に加え、厚みのあるしっかりとした生地に仕上がっており、大島紬とはまた違った魅力を持っていました。
紬糸の新たな展開を探るうちに、「奄美の島興しの一つになれたら」と60歳を過ぎてからアイデアを生み出した染川さんの想いは、ご息女の久保さんへと受け継がれ、日々、商品の開発へ力を入れています。今後は織りに図柄を入れ、商品を市場の流通へと展開していくことを当面の目標としているそうです。
「みなおり」の商品を一度手に取り、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
素敵な「みなおり」が並ぶ「奄美紬未来」の連絡先はこちら
鹿児島県奄美市名瀬真名津町13-15 電話0997-53-8734
地図はこちら http://goo.gl/maps/xPwBx